image: Researcher Rob Gaunt prepares Nathan Copeland for brain computer interface sensory test. This material relates to a paper that appeared in the 12 October 2016, issue of <i>Science Translational Medicine</i>, published by AAAS. The paper, by S.N. Flesher at University of Pittsburgh in Pittsburgh, PA, and colleagues was titled, "Intracortical microstimulation of human somatosensory cortex." view more
Credit: UPMC/Pitt Health Sciences Media Relations OR UPMC/Pitt Health Sciences
新たな研究によれば、脳内インプラントにより麻痺男性の手の触覚が回復し、男性は自然な触覚とそっくりの感覚を報告したという。このデバイスにより男性はロボットの手を用いて触覚を得ることもでき、神経義肢における人工触覚を改善する道が開かれた。脳内チップはニューロンを刺激して触覚の感覚を再現でき、この技術は皮質内微小電気刺激（ICMS）として知られている。この技術は動物実験で有望性が示されていたが、人工感覚によりいかにして実際に自然な感覚と同様に感じられるかは、依然として未解決の問題である。Sharlene Flesherらは、脊髄損傷により四肢麻痺を有する27歳の男性に、手を含む触覚を制御する脳内の領域である体性感覚皮質への電極植込みを行って検討した。この領域を電気的に刺激することで男性が脊髄損傷を有するにもかかわらず、右手の上掌部および4本の指の基底部における温感および圧感などの感覚を惹起した。男性は、刺激（皮膚表面上の綿スワブによる圧感など）の93％を、「ほぼ自然」なものと感じたと報告した。男性はまた、義肢を装着した時に触覚を感じることができ、目隠しをされた状態でどの義指に触れられたかを84％の場合に正しく特定できた。男性の感覚は、6ヵ月の研究期間を通じて安定していた。Flesherらの所見は、電気的脳刺激は、麻痺患者やおそらく切断患者で実際の触覚の再現を助けることができ、神経義肢のデザインの改善における指針となる可能性がある。
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Journal
Science Translational Medicine