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違法象牙のDNAがアフリカの密猟ホットスポットを指し示す

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

違法象牙がどのゾウ集団由来かをたどるのに、新たな遺伝子ツールが役立っている。これらのツールは、将来、法執行機関が密猟を厳重に取り締まる際に有用であろうと考えられる。ゾウの密猟は、アフリカのゾウ集団を絶滅させかねない速さで起きている。Samuel Wasserらは、1996~2014年の28の象牙没収品(それぞれ0.5トン以上の牙を含む)を解析し、ほぼ2006年以来、違法象牙売買の供給源が主に2ヵ所のアフリカの 密猟ホットスポットであることを示した。しかしおそらく、これらの地域が長期間ホットスポットのままであることはないと考えられる。Wasserらのデータは、このようなホットスポットが明らかになれば密猟者はすぐに新しい土地に移動することを示唆している。Wasserらはまず、アフリカの29ヵ国71ヵ所のゾウ(サバンナゾウとマルミミゾウ[forest elephant])1,350頭の糞からDNAを採取した。次に大量の象牙の没収品のDNAを解析し、大陸の各ゾウ集団に分類した。この結果、象牙没収品の96%が計4ヵ所の地域由来であり、2007年以降は、象牙没収品の大多数が2つの地域のみに集中していることが示唆された。Wasserらによれば、過去9年ほど、サバンナゾウの牙のほとんどはタンザニアとモザンビーク由来であり、マルミミゾウの牙のほとんどは、ガボン、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国由来であった。Wasserらの知見は、ほとんどの象牙没収品が、もともとあった国とは異なる国から輸送された(または輸送されようとしていた)ことを示している。Wasserらは、このDNA法医学技術は他の動物にも同様に適用できると述べている。そして、法執行機関が密猟ホットスポットを手遅れになる前に同定できるようその精度を高めることもでき、協調的な国際的対応ができると示唆している。現在、野生動物の違法な売買は、世界第四位の大きな国際組織犯罪となっており、アフリカの象牙は、その売買の主要な部分であるといわれている。Rus HoelzelによるPerspectiveでは、これらの知見とその意義を詳細に説明している。

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Article #20: "Genetic assignment of large seizures of elephant ivory reveals Africa's major poaching hotspots," by S.K. Wasser; L. Brown; C. Mailand; S. Mondol; C. Laurie; B.S. Weir at University of Washington in Seattle, WA; W. Clark at INTERPOL in Lyon, France; S. Mondol at Wildlife Institute of India in Chandrabani, India.

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