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大気中の酸素濃度が過去の気候に影響を及ぼした可能性がある

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

Christopher Poulsenらの新たな計算によると、過去5億年にわたり、大気中酸素の割合の変動が気候に影響を及ぼしてきた可能性があるという。酸素は二酸化炭素のような温室効果ガスではないので、過去の気候変動に関する研究では考慮されないのが一般的だった。しかし、大気中の酸素の割合が過去5億年間に10~35%の間で変動していることから、Poulsenらはモデルを作成し、こうした変動が気候にどのような影響を与えうるかを示した。概して、酸素の割合によって大気の質量と密度が変わってくるので、その結果として、大気が太陽放射を吸収および散乱する様子も変わってくる。Poulsenらによれば、酸素濃度が低くて大気密度が低い場合、太陽放射の散乱が変化することによって、気温は上昇し降水量は増加するという。彼らは作成したモデルをセノマニアン期(約1億~9400万年前)のデータに適用した。セノマニアン期とは、過去1億年間で最も温暖な時代のひとつで、大気中の酸素濃度が非常に低い時期である。酸素が気候に及ぼす影響を考慮に入れることにより、彼らのモデルは二酸化炭素のデータのみを使用したモデルに比べて、より確実にセノマニアン期の気温を予測することに成功した。関連するPerspectiveでは、Daniel PeppeとDana Royerがこの研究結果について論じている。

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Article #20: "Long-term climate forcing by atmospheric oxygen concentrations," by C.J. Poulsen; C. Tabor at University of Michigan in Ann Arbor, MI; J.D. White at Baylor University in Waco, TX.

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