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白血病細胞の増殖制御に 長鎖非コードRNA CCDC26が関与する可能性

Hiroshima University

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このニュースリリースには、英語で提供されています。

【本研究成果のポイント】

  • 長鎖非コードRNA(long noncoding RNA: 以下、lncRNA)(*1)の遺伝子CCDC26からの転写物が骨髄性白血病細胞株の核に集積していることを発見した。

  • 骨髄性白血病細胞内のCCDC26を遺伝子ノックダウン(*2)することにより、その細胞の低血清/無血清条件下で増殖能、生存率の上昇が見られた。
  • CCDC26遺伝子ノックダウン細胞で受容体型チロシンキナーゼKIT(*3)の顕著な活性化が見られた。

【概要】
広島大学大学院総合科学研究科平野哲男助教らの研究グループは、骨髄性白血病細胞においてCCDC26が受容体型チロシンキナーゼKITの活性化に関与している可能性を明らかにしました。

lncRNAの1つであるCCDC26は急性骨髄性白血病(以下、AML)の中でも、特に小児AMLにおいて増加する頻度が最も高い遺伝子であり、従来からAMLとの関連性が示唆されていますが、白血病細胞の増殖との関係は不明でした。平野哲男助教らの研究グループは、バイオデータベース解析と生化学実験によって骨髄性白血病細胞内でCCDC26が活発に転写されている領域を同定し、CCDC26転写物が細胞核に集積していることを発見しました。このCCDC26の遺伝子をノックダウンすると、低血清/無血清条件下で骨髄性白血病細胞の増殖能、生存率が非ノックダウン細胞に比べて上昇しました。同時に、CCDC26遺伝子ノックダウン細胞では、がん遺伝子である受容体型チロシンキナーゼKIT(以下、KIT)の発現が顕著に上昇しました。このことにより、CCDC26は、KITを制御していることと、小児AMLでみられるCCDC26の変異がKITの発現を通して骨髄性白血病細胞の増殖に影響を及ぼしていることが示唆されました。

今後、さらにCCDC26の機能の解明が進み、臨床実験に発展すれば、CCDC26遺伝子が変異した骨髄性白血病への治療戦略に指針を与えることが期待できます。

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【発表論文】
著者
Tetsuo Hirano*, Ryoko Yoshikawa, Hironori Harada, Yuka Harada, Atsuhiko Ishida and Takeshi Yamazaki
* Corresponding author(責任著者)
論文題目
Long noncoding RNA, CCDC26, controls myeloid leukemia cell growth through regulation of KIT expression.
掲載雑誌
Molecular Cancer 2015, 14:90 doi:10.1186/s12943-015-0364-7

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