Public Release: 

反論に負けない植物多様性の湾曲モデル

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

環境が適度に快適な時期に植物多様性がピークに達するという植物種の豊かさを示す湾曲モデル(HBM)については近年論争が起きているが、6大陸で収集したデータを用いた新しい研究により、この理論を支持する強力なエビデンスが得られた。植物の生産性と多様性のバランスの基礎を成す仕組みについて解明を進めることで、たとえば植物生態系の維持についてなど今後の研究に方向性が得られる。HBMの根本には、水の利用可能性が低いなどの環境ストレスによって植物生産性は低下する可能性があるが、植物生産性が高い場合には極めて競争力のある少数の種が蔓延する傾向もあり、こういったことから適度な生産性と多様性が最善という考え方がある。しかしHBMの正確さを評価する研究の結果はまちまちである。Lauchlan Fraserらは植物の生産性と多様性の関係をより詳しく分析するために、6大陸、19カ国、30カ所にわたる世界規模の調査を実施した。すべての研究で、植物種の特定と集計を行い、植物バイオマスや枯れた植物の収集も行った。彼らのデータにより、HBMを反映した非常に強い相関関係が明らかになった。Fraserらは、自分たちのデータはかなり多くのバイオマス試料と広い地域を対象としていることから、HBMに異議を唱えているこれまでの研究よりも自分たちのデータの方が植物の多様性と生産性の本質をより正しく反映していると述べている。加えて、HBMに反論しているこれまでの研究とは異なり、Fraserらは枯れた植物試料も対象としており、これによって年間の地上での生産量をより確実に測定することができる。HBMは植物の生産性と多様性を正確に反映しており、それによって私たちを取り囲む多種多様な植物相と動物相の解明に一歩近づいたとFraserらは述べている。

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Article #13: "Worldwide evidence of a unimodal relationship between productivity and plant species richness," by L.H. Fraser; A. Schmidt at Thompson Rivers University in Kamloops, BC, Canada; J. Pither; D. Ensing; J. Klironomos at University of British Columbia in Kelowna, BC, Canada; A. Jentsch; C. Beierkuhnlein; R. Stahlmann at University of Bayreuth in Bayreuth, Germany; M. Sternberg; O. Cohen at Tel Aviv University in Tel-Aviv, Israel; M. Zobel; K. Koorem; M. Moora at University of Tartu in Tartu, Estonia. For a complete list of authors, see the manuscript.

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