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樹木に対する干ばつの影響はモデリングに値する

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

新しい研究の報告によると、森林は猛烈な干ばつのあと、炭素吸収源として機能できなかった後には長くて4年は成長速度が低下するという。この研究結果は、干ばつによって地球の炭素循環がどう変化するかをより正確に予想するためには、森林が受ける干ばつの影響を現在の地球システムモデルに組み込むべきであることを示している。気候変動は干ばつの激化といったような、より頻繁な、および/もしくは、より極端な気候極値につながる可能性があることが示唆されている。しかし、気候極値が森林に及ぼす影響は、気候変動に起因する炭素循環の変化を予想する際に重要であるにもかかわらず、詳しく解明されていない。こういった影響を把握しようというモデルでは植物の生育は極端な干ばつから迅速かつ完璧に回復すると一般的に推測されているが、これに疑問を感じている科学者もいる。今回、William Andereggらは世界各地の1,338の森林において、厳しい干ばつ後の樹幹の成長の回復を調査した。自分たちの観察結果と様々な気候での植物生育モデルによる樹幹の回復のシミュレーション結果を比較したところ、観察で得られたデータから、激しい干ばつの後1~4年間は、多数の分類群および広大な地理的範囲にわたって(特に乾燥地生態系において)一様に、成長が低下していることを見出した。一方、彼らが研究したモデルでは、同じ地域における干ばつの影響はわずかであったことから、干ばつの影響を正確に把握できるようにこれらのツールを見直す必要があることを示唆している。

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Article #24: "Pervasive drought legacies in forest ecosystems and their implications for carbon cycle models," by W.R.L. Anderegg; A. Wolf; S. Pacala at Princeton University in Princeton, NJ; W.R.L. Anderegg at University of Utah in Salt Lake City, UT; C. Schwalm; G. Koch at Northern Arizona University in Flagstaff, AZ; F. Biondi; E. Ziaco at University of Nevada-Reno in Reno, NV; J.J. Camarero at Consejo Superior de Investigaciones Cientficas in Zaragoza, Spain; M. Litvak at University of New Mexico in Albuquerque, NM; K. Ogle at Arizona State University in Tempe, AZ; J.D. Shaw at U.S. Forest Service in Ogden, UT; E. Shevliakova at National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) Geophysical Fluid Dynamics Laboratory in Princeton, NJ; A.P. Williams at Lamont-Doherty Earth Observatory of Columbia University in Palisades, NY.

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