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豊かな国は将来洪水の影響をより大きく感じる可能性がある

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

多数の富裕国は現在、投資によってデルタ地帯の脆弱性を改善することで洪水のリスクをある程度まで軽減できる。しかしインフラ整備費用の増加を計算するモデルによると、この軽減は長期的には持続できない可能性があり、最終的には将来、富裕国も発展途上国と同程度の洪水の不安を感じる可能性がある。Zachary Tesslerらは特定のデルタ地帯の住民に対する洪水のリスクを評価するために、その住民集団に被害を及ぼす事象の発生確率、これらの危険事象への住民の曝露が気候変数の変動によって経時的にどのように変化するか、およびこれらの有害事象に対する住民の脆弱性を明らかにした。この後者の要因は、Tesslerらが述べているように、デルタ地帯の国の経済力による影響が大きい。それはたとえば、GDPの高い国には家計レベルから地域レベルまで洪水の影響を軽減する経済力があるためである。Tesslerらはこの評価を、推定計3億4千万人を越える48の主な沿岸のデルタ地帯に当てはめた。ミシシッピ川やライン川のデルタ地帯のような豊かな国のデルタ地帯では洪水の発生確率や曝露率は一部の他のデルタ地帯と同じであったとはいえ、そういったデルタ地帯の結果的なリスクレベルははるかに安定し、本研究におけるあらゆるデルタ地帯の中で最も低い傾向にあった。しかし、長期的なインフラ整備費用の増加を考慮して長期のリスクを再評価すると、これらのデルタ地帯の脆弱性が最も進行していた。デルタ地帯を長期的に維持するためには、人的な原因によるデルタ地帯悪化の状態を管理するより、むしろ、悪化させる要因を管理するための投資が必要であるとTesslerらは述べている。PerspectiveではStijn Temmermanがこの論文で述べられた問題、および解決方法を考察している。

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Article #12: "Profiling risk and sustainability in coastal deltas of the world," by Z.D. Tessler; C.J. Vrsmarty at City University of New York in New York, NY; C.J. Vrsmarty; M. Grossberg; I. Gladkova; H. Aizenman at City College of New York in New York, NY; J. Syvitski at University of Colorado, Boulder in Boulder, CO; E. Foufoula-Georgiou at University of Minnesota in Minneapolis, MN.

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