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内部気候変動は気候温暖化の傾向を覆い隠す

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

最近、世界平均地上気温(GMST)の上昇率が小さくなっているという知見を中心に気候変動の議論が進行しているなかで、Kevin Trenberthは、通常認められるより大規模な自然の気候流動が、背景にある温暖化を覆い隠し、上昇率を横ばい(休止)状態にさせ、重要性が誤魔化されているのだと述べている。長年の観測の結果、GMSTは年によっても時代によっても異なることがわかっている。こうした違いは、Trenberthによると、主として内部自然変動の結果だという。たとえば、太平洋十年規模振動(PDO)という太平洋の温度が周期的に上下する現象では、海流や対流や逆転の状況が変化して、気候に非常に強い影響が出る可能性がある。結果的に、PDOは負位相中のほうがより多くの熱を深海に隔離する。従って、GMSTはPDOの負位相中には停滞する傾向があるが、正位相中には増加する。実際、観測結果とモデルによって、PDOが最近の2回の休止期間において大きな影響を及ぼしたことが示された。自然変動の背後にある原因の例としては、他にも、エルニーニョ現象や火山活動、成層圏における水蒸気の減少などがある。こうした自然変動は、いずれの時点でも、定常的に自然界に存在する温暖化を覆い隠せるだけの強さがある。Trenberthによると、気候変動モデルを作成・検証する際、こうした変動を予想して、それを考慮することが重要であるという。

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Article #7: "Has there been a hiatus?," by K.E. Trenberth at National Center for Atmospheric Research in Boulder, CO.

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