Public Release: 

珍しい植物から化学療法薬を作るためのレシピが明らかに

American Association for the Advancement of Science

このニュースリリースには、英語で提供されています。

不便なことに、現時点で化学療法薬エトポシドを合成するには、ある植物からの抽出物を用いる方法しかないが、研究者らはタバコ(学名Nicotiana benthamiana)に遺伝子操作を行い、より直接的かつ強力な前駆物質の生成に成功した。エトポシドはトポイソメラーゼ阻害薬の一つで、肺癌や白血病など様々な悪性疾患の治療に用いられる。現時点ではエトポシドを作るには、その前駆体の一つであるポドフィロトキシンが必要であり、この物質はヒマラヤハッカクレン(Himalayan Mayapple)という成長の遅い植物から得られる。ポドフィロトキシンの背景には4つの部分的経路が知られているが、この謎の化合物の完全な合成方法はまだ解明されていない。その理由の一つは、ハッカクレンのゲノムが膨大なことによる。ハッカクレンが化学療法薬を作り出す能力を明らかにするため、Warren LauとElizabeth Sattelyはポドフィロトキシンの生成に関わることが知られている4つの遺伝子に焦点を当て、次いで同様の遺伝子を同定するためにハッカクレンのRNA配列データを分析した。さらに著者らは、タバコに遺伝子操作を行って一度に複数の候補遺伝子を発現させ、その結果として葉の組織内に生成した化合物を質量分析法を用いて同定した。著者らは合計で6つの新たな経路酵素を同定した。これらは、最初の4つと組み合わさりエトポシドの直接前駆体である(-)-4′-デメチル-エピポドフィロトキシンを生成する。この前駆体は、化学療法薬の有効成分としてポドフィロトキシンより優れている。Sarah O'ConnorによるPerspectiveでは、ハッカクレンを始めとする植物から化合物を抽出することの利益と複雑さについて、さらに詳細に論じている。

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Article #4: "Fighting cancer while saving the Mayapple," by S.E. O'Connor at The John Innes Centre in Norwich, UK.

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