Public Release: 

経済学研究により研究室での結果が実地に適用されることが示された

American Association for the Advancement of Science

労働者の生産性が同僚に及ぼす影響についての実験室での推定結果が、実地での結果ときわめて近いことが、新たな報告で示されている。この結果の背景には、社会科学研究において研究室の経験から得られた洞察がどの程度実地に一般化可能であるかという議論がある。科学者たちは、多くの理由を挙げて、社会科学における実験室の結果の一般化可能性について議論している。そうした理由の中には、被験者が学生である傾向(したがって、実世界の集団を代表していない)や、研究室の環境がコントロールされており、実際の労働環境と比べて人工的であることが挙げられている。一部の科学者には、社会科学において、実験室ベースの研究よりもフィールド研究にもっと重点を置くべきだと論じる者さえいる。こうした議論にもかかわらず、研究室と実地で推定された同じ経済学的変数を系統的に比較する大規模な取り組みは、ほとんど行われてこなかった。そうした研究を実施することを目的として、Daniel HerbstとAlexandre Masは、「波及効果(spillover effect)」と呼ばれる、一人の労働者の生産性が別の労働者にどのような影響を及ぼすかを記述する現象について、実験室と実地での推定値が豊富に存在することを利用した。著者らによれば、賃金の設定や経済成長、労働チームの構成などにとって重要であるこの効果について、過去15年間に、研究室および実地の少なくとも34件の研究で検討されており、果物収穫業者から医師までの範囲を含む一連の職業が対象となっている。HerbstとMasは、複数の大陸で行われたこうした30以上もの実験室および実地での研究で得られた結果を再分析した。その結果、多様な状況において、実験室での研究が実地で観察された波及効果の大きさ、つまり他の労働者と一緒にいるときに一人の労働者がどれだけ仕事に精出すか、について再現に成功していることを見出した。関連するPerspectiveでGary CharnessとErnst Fehrは、この研究は、研究室での実験の重要性に関する一部の科学者の見方を変える可能性があると示唆している。

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Article #12: "Peer effects on worker output in the laboratory generalize to the field," by A. Mas; D. Herbst at Princeton University in Princeton, NJ; A. Mas at National Bureau of Economic Research (NBER) in Cambridge, MA; A. Mas at Institute for the Study of Labor (IZA) in Bonn, Germany.

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