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外洋の魚が捕食者から身を隠すしくみ

American Association for the Advancement of Science

外洋には魚が捕食者から身を隠す場所がほとんどない。しかし、新しい研究によると、一部の魚種ではカムフラージュ能力が発達しており、その能力は、捕食者が獲物の探知や攻撃によく使う角度で最大限に発揮されるという。水面下では、光は「偏光」状態で振動している。人間は技術の助けがなければこうした光の振動状態を感知できないが、多くの魚種は感知することが可能で、なかには偏光を自分に都合よく変化させるものもいることが、次第に明らかになっている。たとえば、皮膚内の小板を発達させて偏光を操作するものもいる。このような形態のカムフラージュについてさらなる洞察を得るため、Parrish Bradyらは、生きた魚が外洋を泳ぐときの偏光に関する能力を調べた。特殊な水中カメラを用いて、数種の外洋魚と沿岸魚について、偏光に関する数々の測定を行った。太陽の位置が変わると、水中における偏光の仕方も変わるので、測定は1日を通して行われた。その結果、外洋に棲むアジ科の魚(シロガネアジやメアジなど)は、岩礁やサンゴ礁に棲む普通のアジに比べて、背景との偏光コントラストが著しく低いことがわかった。さらに、反射によるこうしたカムフラージュは、捕食者が探知や追跡によく使う角度(魚の真下方向や、体の長軸と直角の方向)で、効果が最大になることもわかった。外洋魚の小板を顕微鏡で見たところ、小板は垂直軸に沿ってきれいに並んでおり、外洋の魚は予測通りに下向きの光を反射できることがわかった。しかも小板は、水平軸方向の光を散乱させるような角度になっていた。この2つの軸を連携させることで、幅広い偏光を反射し、カムフラージュ能力をさらに高めているのではないかと、著者らは示唆している。

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