Public Release: 

ミツバチの羽を変形させるウイルスをダニが後押しする

American Association for the Advancement of Science

ミツバチの間で最も蔓延しているウイルスのひとつ、チヂレバネウイルス(DWV)を分析した結果、主要な媒介動物であるミツバチヘギイタダニの移動が活発になったせいで、このウイルスが一地方特有のものから世界的に蔓延するものに変ったことが明らかになった。このダニが広がったおもな原因は、寄生先であるハチのコロニー(群れ)を人間が売買していることである。この研究は、新しい大量の分子データセットの分析に基づいて、DWVの世界規模の感染経路と動態を説明しており、世界的に差し迫った花粉媒介者の健康問題を理解するのにおおいに役立つ。これまでの証拠から、ミツバチヘギイタダニが媒介動物としてはたらくだけでなくウイルスの病原性を増すことで、ミツバチの個体群間にDWVが広がることがわかっている。ミツバチヘギイタダニが個体レベルおよびコロニーレベルでDWVの広がりにどのような影響を及ぼすかはわかっているが、DWVの世界的広がりに及ぼす重要性についてはまだよくわかっていない。一部の科学者は、このダニが本来の宿主であるトウヨウミツバチからセイヨウミツバチに広がる際に重要な要因となり、DWVの蔓延を引き起こしていると考えている。また別の科学者は、DWVはセイヨウミツバチが元々もっていたものであり、このダニが増加したせいで再出現したと考えている。今回、ミツバチヘギイタダニがDWVの世界的広がりに及ぼす影響について理解を深めるため、Lena Wilfertらは17ヵ国32ヵ所で採取したウイルスとダニについて、分子配列解読を行なった。彼らは、地理的パターンと宿主特異性パターンを比較することにより、ウイルスが広がるおもな経路を推測した。その結果は、DWVはセイヨウミツバチが元々もっていたミツバチ病原体であり、最近になって媒介動物であるミツバチヘギイタダニが広がったせいで再出現した、という考えを支持するものだった。花粉媒介者へのDWVの悪影響を減らすため、ミツバチの健康検査の義務化や国際間移動の規制といった管理を強化すべきだ、と著者らは述べている。Perspectiveでは、さらなる洞察が述べられている。

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