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グリーンランド氷床は過去の影響によって形作られている

American Association for the Advancement of Science

新しい研究によると、完新世にグリーンランド氷床(GrIS)の最上部にできた硬い上層が、内部の氷の流れを減速させている可能性があるという。GrIS内部の性質について理解を深めることは、今後の質量損失や、ひいては海面上昇を推測するのに不可欠である。ここ数年、GrISの外縁部は加速度的に融解しているが、この巨大な氷塊の中心部は不思議なことに厚みを増している。これまでは、積雪量の違いが氷の厚みに影響し、その結果として内部の氷の流れにも影響が出ているのではないかとされてきた。さらなる洞察を得るために、Joseph MacGregorらは氷床のさまざまな深さにおけるレーダーデータを用いて、過去9,000年間(完新世末の4分の3にあたる)の速度を算出した。分析の結果、GrIS内部の95%について、現在の流速が完新世の平均よりも遅いことが示唆された。しかし、積雪量だけではこのデータの説明がつかない、と著者らは述べている。むしろこのデータは、最終氷期には大気中の粉塵濃度が高かったせいで柔らかい氷ができた一方で、完新世の大半は粉塵の量が少なかったために硬い氷ができた、ということを示唆しているという。著者らは、この硬い氷が下の柔らかい氷に圧力をかけ、GrISの流れを抑えているのではないかと述べている。これらの研究結果から、GrISは現代の気候に影響されているだけでなく、長期変化の影響も受けていることが示唆された。Christine Schtt HvidbergによるPerspectiveで、さらに詳細を述べる。

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