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火星は氷期から抜け出しつつある

American Association for the Advancement of Science

火星の極冠をレーダー測定した結果、現在大部分が乾燥して塵の多いこの惑星が、過去に気候変動を何度も繰り返したのち、氷期から抜け出しつつあることが判明した。火星の気候が理解できれば、火星が過去に居住可能だった時期や、その後の変化ついて解明が進むだけでなく、地球の気候変動研究の参考にもなる。これまでいくつかのモデルで、火星は過去に氷期を経験したことが示唆されていたが、このことを裏付ける確かなデータは乏しかった。今回Isaac Smithらは、探査機マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載の「シャロー・レーダー」というレーダーを使って、火星の極冠の氷の層を分析した。氷が侵食されるとき、風によってらせん状の谷をはじめとする独特な地形ができる。氷内部にあるこうした地形の層を探れば、過去における氷の蓄積や流れの変化と、その結果としての気候の変化が明らかになる。南極冠は比較的小さいうえに隕石衝突によって変形しているが、北極冠の層は探ることに成功した。彼らが見つけた層や移動経路は、傾斜角度が急に大きくなったり、方向が変わったり、完全に埋もれたりしていた。分析の結果、現在火星は氷期から抜け出しつつあり、約37万年前に始まった後退期にあることが示唆された。

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