Public Release: 

嚢胞性線維症患者のミニチュア腸が治療反応を予測する

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: The response to CFTR-targeted drugs measured by swelling of intestinal organoids differs between subjects with cystic fibrosis. This material relates to a paper that appeared in the June 22, 2016,... view more

Credit: Johanna Dekkers

嚢胞性線維症患者の細胞を用いて実験室で作成したミニチュア腸は、新規薬物から利益を得る可能性が最も高い患者を特定する助けとなることが、新たな研究により示された。この知見は、嚢胞性線維症などの遺伝性疾患の患者を対象として、いわゆるオルガノイドを薬物のスクリーニングや治療の個別化を行うためのツールとして利用する道を拓くものである。嚢胞性線維症は、粘性の高い粘液が肺やなどの臓器で閉塞を起こす疾患であるが、CFTRチャネルの遺伝子変異によって引き起こされる。最近、嚢胞性線維治療のためのCFTR標的治療薬が承認されたが、これらの薬物に反応を示す可能性が最も高い患者集団を特定することは依然として難しく、時間と費用がかかる。個々の患者の臨床反応に関する予測能を高める目的でJohanna Dekkersらは、幅広いCFTR変異を有する嚢胞性線維患者71例の直腸生検組織を用いて、腸に類似した3次元の成体幹細胞培養物である腸オルガノイドを作成した。その結果、in vitroでのCFTR標的薬に対するこのミニチュア腸の反応は、同薬の臨床試験の発表データと密接に相関することが分かった。これらの所見に基づいて著者らは、稀なCFTR変異を有し、その直腸由来のオルガノイドが治療に対して高い反応を示した患者2例を選び出した。実際に、この薬物を投与された2例ともに、疾患症状が低減し、肺機能の改善を認めた。これらの結果を総合すると、患者由来のオルガノイドを用いて、治療の個別化を行える可能性が支持される。

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