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子宮頚管縫縮術は死産および早産と関係する

American Association for the Advancement of Science

早期産予防のためにデザインされた子宮頸管縫縮術を受けた妊婦約700例を対象とした研究で、2種類の縫合糸材料のうち片方の使用は他方と比較して、死産リスクの3倍の増加および早産リスクの約2倍の増加と関連していた。この所見は、この縫合糸が膣内細菌叢を攪乱し、早産の重要な危険因子の1つである炎症を促進する可能性があることを示唆している。この結果を受けて、この手術を受ける女性においてこの縫合糸の安全性を再評価する臨床試験が英国で実施された。子宮頚管縫縮術として知られるこの手術は、年間二百万件近く施行されている。現在、下痢や麻疹などの小児で良くみられる疾患は抑えられているが、5歳未満の乳幼児で早産が死亡の主要原因として浮上しており、世界中で百万人以上が死亡しているとされる。過去の早産や子宮癌手術のために子宮頸管が弱かったり短くなっている女性には、早産のリスクがある。早産に対する一般的な予防治療は子宮頸管縫縮術で、これは子宮頸管を閉じたまま縫合して妊娠中に赤ちゃんをより長く子宮内に留めておくものである。この手術には、モノフィラメント縫合糸とマルチフィラメントブレイド縫合糸という2種類の縫合糸材料が用いられる。いずれかの縫合糸が他よりも優れているというエビデンスはないが、ほとんどの外科医は、施術するのにより強くまた容易であるため、ブレイド縫合糸を好む。子宮頸管縫縮術は、早産の原因と考えられている膣感染症のリスクを高め得るため、用いる縫合糸の材料は極めて重要となる可能性がある。David MacIntyreによれば、これまでの研究では、膣内に常在してリプロダクティブ・ヘルスにおいて重要な役割を果たす細菌集団である膣内微生物叢の攪乱が妊娠転帰の不良と関連付けられているが、これまでは動物モデルや関連研究に限られているという。

MacIntyreらは今回、ブレイド縫合糸を用いた子宮頸管縫縮術を受けた英国の女性678例において、モノフィラメント縫合糸の場合と比較して、死産となる割合が3倍高く、早産となる割合がほぼ2倍高いことを見出した。さらなる研究により、ブレイド縫合糸は、おそらくサイズが大きいこと、またそのメッシュ様の構造によって多様な最近の増殖を促進し、健康な膣内微生物叢の維持にとって重要である乳酸菌の増殖を抑制したことが示された。このような攪乱は、ブレイド縫合糸による子宮頸管縫縮術を受けた女性で炎症反応と関連していた。これに対して、モノフィラメント縫合糸による子宮頸管縫縮術は、膣内微生物叢や炎症にほとんど影響を及ぼさなかった。毎年二百万件施行される子宮頸管縫縮術のうち、約80%でブレイド縫合糸が使用されている。著者らは、子宮頸管縫縮術での使用をブレイド縫合糸からモノフィラメント縫合糸に切り替えることにより、世界で毎年約17万件の早産と17万2千件の死産が予防されると推定している。MacIntyreと共同研究者のPhillip Bennettによるさらなる知見について、こちらから3本の関連音声ファイルをお聴きください。

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