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HIVの単一遺伝子変異が異なったT細胞免疫応答を引き起こすことが判明

Kumamoto University

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IMAGE: HIV adapts to wild-type specific T cells through mutation thereby inducing two different T cell mutations, only one of which is effective. view more

Credit: Xiaoming Sun & Professor Masafumi Takiguchi

HIVと細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の共進化を解明し、体内におけるHIV特異的T細胞を誘導するT細胞誘導性のAIDSワクチン開発の改良を目的として、単一HIV逃避変異におけるT細胞応答を分析する研究が行われました。日本、中国、フランス、カザフスタン、イギリスによる共同研究です。HIV単一突然変異体がどのようにして別のCTL(RW8及びRF10特異的)から選択されるのかを観察し、新たにこの変異対応するCTLついて調べました。

着目したのはヒト白血球抗原HLA-A *24:02に関連した変異です。このHLA-A *24:02は日本人の約70%が持っています。研究の結果、1つの変異が2通りの結果をもたらしていることがわかりました。HIV とCTLの共進化において、変異が変異体のRW8エピトープではなく変異体のRF10エピトープに特異的な新しいT細胞レパートリーを誘導していました。HIV-1の単一変異とT細胞との間に共適応があることが明らかになったのです。

「今回、T細胞によって選択された単一変異が、2つの異なる結果を生じさせることが明らかになりました。これはT細胞応答において、体内におけるHIVとT細胞の共進化の複雑性を示唆していると思われます。」研究を主導した熊本大学の滝口雅文教授は言います。「今回の研究成果は、今後の効果的なT細胞誘導AIDSワクチン開発に貢献するものです。」

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[Citation]

Xiaoming Sun, Yi Shi, Tomohiro Akahoshi, Mamoru Fujiwara, Hiroyuki Gatanaga, Christian Schönbach, Nozomi Kuse, Victor Appay, George F. Gao, Shinichi Oka, Masafumi Takiguchi, Effects of a Single Escape Mutation on T Cell and HIV-1 Co-adaptation, Cell Reports, Volume 15, Issue 10, 7 June 2016, Pages 2279-2291, ISSN 2211-1247, http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2016.05.017. (http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S221112471630585X)

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