Public Release: 

生まれた時期によって異なるインフルエンザ株に対する免疫が分かる

American Association for the Advancement of Science

個人が生まれた年は、あるインフルエンザ株に対するその人の感受性を知るうえで重要な役割を果たすことが、新たな研究で明らかにされた。この結果は、インフルエンザ感受性をめぐる長い間の謎を一部明らかにしている。その謎とは、例えばH5N1株の感染がおもに小児や若年成人でみられるのに対して、H7N9株の感染のほとんどがより年齢が高い人でみられるのはなぜか、というものである。最近の実験では、幅広い防御作用を持つ免疫応答が、インフルエンザの異なるサブタイプ間で交差免疫をもたらすことが示されている。インフルエンザウイルスは2つのグループに分類される。第1グループはH1、H2および鳥型H5の亜型から成り、他方で第2グループは季節性H3および鳥型H7から成る。今回Katelyn Gosticらは、これらのうち1つの株に曝露された個人は、同じグループ内の新規株による重症疾患のリスクがその後に下がるのではないかと考えた。実際、ある人が生まれた年、したがってその人が子供の時にどのインフルエンザ株に曝露されたかが、様々なインフルエンザ株に対するその人の将来の感受性に強く影響することが分かった。例えば、1968年以前に生まれた人は、最初の感染が第1グループによるものであった可能性があり、H5N1を含む同じグループのウイルスに対して防御されるようである。逆に、1968年以降に生まれた人は最初の感染が第2グループであった場合が多く、第2グループのウイルスであるH7N9に対して防御されるようである。どちらかの株に曝露されたことによる防御効果は大きく、H5N1またはH7N9による重症感染症のリスクは約75%低下し、死亡リスクは約80%低下する。著者らは、このような交差免疫が生じるのは、ウイルス表面に沿って存在する蛋白質である赤血球凝集素(ヘマグルチニン)の幹部を標的とする抗体のためであると推測しており、この蛋白質の幹部はウイルスの亜型を通じてほとんど変わらないのに対して、頭部は株によってかなり変異していると指摘している。

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