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英国のアカリスでヒトらい菌が見つかった

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: ハンセン病に罹っているかもしれないアカリス。耳に軽度の脱毛がみられる。 view more

Credit: Karen van der Zijden

英国のアカリスにおいて、科学者は2種類のヒトらい菌を発見した。1つはおそらく中世に流行した可能性が高い株と一致した。ハンセン病は、接触感染性が高く、皮膚の変形や神経障害を引き起こす疾患で、ヒトのあいだでのみ伝播する(現在は年あたり22万件)と考えられていた。それは科学者が概してこの細菌を動物内で培養できなかったためである。したがって、アカリス(Sciurus vulgaris)にヒトらい菌が見つかったことは思いがけないことで、昔の細菌が動物をリザーバーとして生き残っていたことが示唆される。遺伝学的スクリーニングと血清検査を用いて、Charlotte Avanziらが英国、アイルランド、スコットランド由来のアカリスの死体110体を調べたところ、13体にハンセン病の特徴がみられ、101体には明らかな所見はみられなかった。病変が顕著なリスの全例と、症状のないリスの21%が、最近発見された、激しい衰弱を呈するハンセン病の病原菌であるMycobacterium lepromatosis、およびハンセン病と関連している最古の病原菌であるハンセン菌(Mycobacterium leprae)を保有していた。Avanziらは、イギリス諸島由来のリスのM. lepromatosis株が、メキシコで以前に見つかった同様のヒト株から約27,000年前に分岐したことを明らかにした。対照的に、今回のM. lepraeサブタイプは感染リスのいた場所に近い墓地に埋葬されていた中世時代のヒトの死体から検出された株と一致した。これはヒトから動物への伝播(およびその逆も)が数百年前に起こり、それ以降、その細菌が疾患リザーバーのなかで生き残っていたことを示唆している。決して決定的なものではないが、重度の感染症はヒトにとって危険になる可能性がある。したがって、この頑固な疾患のほかの動物での発生を追跡することは重要なことであると著者は述べている。PerspectiveではTimothy P. StinearとRoland Broschがハンセン病に罹った動物の重要性についてさらなる洞察を加えている。

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