Public Release: 

猿真似に対する神経学的な説明

American Association for the Advancement of Science

グルーミング(毛づくろい)や遊びやけんかといった社会的交流の分析だけを専門に行う神経回路が霊長類で確認された。社会的交流は霊長類における主要な認知的要素だが、この過程の根底にある神経回路網についてはほとんどわかっていない。さらなる洞察を得るために、 J. SliwaとW. A. Freiwaldは脳全体に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、4匹のアカゲザルが映像を見ているときの脳活動をモニターした。映像にはサルとサル、サルと物、物と物の交流などが映っていた。著者らは、視覚的特徴を処理することが以前から知られている脳のネットワークが、交流中さかんに活動することを見いだすとともに、内側前頭前皮質および腹外側前頭前皮質の神経ネットワークがサルとサルの交流中にのみ関与することを確認した。興味深いことに、著者らによると、こうした社会的交流にかかわるネットワークの特徴は、ヒトにおいて心の理論やデフォルトモードネットワークと呼ばれる社会的交流にかかわる神経系に似ているという。つまり、アカゲザルは脳領域の機能的・解剖学的特徴がヒトと共通しているようだと、SliwaとFreiwaldは述べている。

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