Public Release: 

古代ゲノムがヒト個体群における分岐の手掛かりに

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: Dr. Helena Malmström conducting on-site samples of bone material in a mobile sampling lab. This material relates to a paper that appeared in the Sept. 28, 2017, online issue of... view more 

Credit: Mattias Jakobsson

古代アフリカ人のゲノムの配列決定と分析により、ヒトはまず350,000~260,000年前に個体群として分岐し始めたことが示された。解剖学的に見た現生人類はアフリカで進化したが、その時期を現代のヒト個体群のゲノム分析に基づいて特定することは困難であった。Carina M Schlebuschらは今回、現在の南アフリカから出土した7人の古代人のゲノムについて報告している。そのうち3人は約2,000年前の石器時代に生きていた狩猟採集民で、4人は500~300年前の鉄器時代に生きていた農耕民である。Schlebuschらは世界のあちらこちらの現代および古代人のゲノムのデータベースと併せてこの7人のゲノム分析を行った。彼らが重視したのは、アフリカの他の地域やユーラシアのヒトと遺伝的に混合していない石器時代の狩猟採集民の一人から得た比較的質の高いゲノム情報であった。彼らは狩猟採集民のゲノムと他のゲノムを偏りなく系統的に比較する技術を使用し、その古代人のゲノムと様々な地域や時期の多数の他のゲノムを着実に比較した結果、ヒト個体群は350,000~260,000年前に分岐したことが判明した。このことは化石記録と一致するとSchlebuschらは述べている。これはネアンデルタール人とデニソワ人からのヒトの分岐のおよそ半分の期間である。また、鉄器時代の3人にマラリアから身を守る遺伝子変異、2人にアフリカ睡眠病に耐性のある遺伝子変異が見られ、それに対して時代がさらに古い石器時代の人々にはこういった身を守る遺伝子変異は見られなかったのも興味深い発見であった。

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