Public Release: 

ホタテガイの眼と反射望遠鏡の共通点

American Association for the Advancement of Science

200個もの眼が精巧に並んだホタテガイの視覚系を詳細に調べたところ、この軟体動物がこの系を作り出すのに使用している方法についてさらなる洞察が得られ、それが反射望遠鏡の方法と非常によく似ていたという。動物の視覚がもつ複雑な光学特性に利用価値があることはすでにわかっており(たとえば、ロブスターの視覚を手本にした望遠鏡が現在開発中である)、今回の研究結果もいつの日か、生物から着想を得た斬新なセンシングやイメージング用の光学機器の作成につながるかもしれない。ほとんどの動物はレンズを使って網膜(眼の内部を覆っている光に敏感な組織の層)の上に光の焦点を合わせているが、ある種の海洋生物(イタヤガイ科のホタテガイなど)は鏡を利用して像を作り出している。より詳細に調べるため、Benjamin Palmerらはホタテガイの鏡の複雑な機構をさらに研究した。さまざまな顕微鏡イメージング法を用いた結果、ホタテガイの空間視覚が各眼の後部にある鏡の層構造によって獲得され、生息場所に差し込む光の波長を反射するように微調整されていることを見いだした。しかも、鏡には四角い結晶がモザイク状に張りついていて、より鮮明な像を作るために表面の欠陥を最小化している。鏡は2層構造の網膜上に像を形成し、周辺視野と中心視野の像をそれぞれ別個に映し出す。Palmerらは、ホタテガイが結晶の成長・配置を見事に調整して、機能的な像を形成できる高反射鏡を作っていることが、この研究によって実証できたと述べている。

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