Public Release: 

廃水の注入深度は誘発地震の重要な誘因だった

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: 米国オクラホマ州における誘発地震の原因と結果を示すインフォグラフィック。This material relates to a paper that appeared in the 2 Feb. 2018 issue of Science, published by AAAS. The paper, by T. Hincks at University of Bristol in Bristol,... view more 

Credit: Dr. Thomas Gernon, University of Southampton

米国の注入井が地震活動に及ぼす影響について理解を深めることを目指した新しい研究では、廃水注入の速度や量だけではなく、深度を重要な要素として挙げている。この研究結果は、注入深度をいわゆる結晶質基盤層の上から一定の距離に制限すれば、地震災害を減少しうることを示唆している。地震が工業過程で誘発されることは、何十年も前に立証された事実である。米国内陸部で地震活動が急増し始めた2009年以降、石油・ガス採掘に関連した地下での液体注入過程によって誘発される地震が大きな注目を集め、高速注入と地震活動とが結び付けられてきた。複数の研究によって、結晶質基盤付近に注入すれば局所的な地震活動の発生率が増加する可能性があることは示唆されていたが、注入深度の役割(災害を制御するために理解が欠かせない)を明確にするのは難しかった。今回、さまざまな廃水注入パラメーター(注入深度など)の影響を解析すべく、Thea Katherine Hincksらは高度なコンピュータモデルを開発し、注入の量・深度・位置の複合的影響――実際は操業・空間・地質に関する影響も含む――を調べた。米国オクラホマ州の誘発地震帯にある1万か所の操業中のクラスII注入井から6年にわたり集めたデータを用いて、このモデルでシミュレーションを行った結果、深度と量の複合的影響は重要ではあるが、この地域では、量よりも基盤の上の深度のほうが大きな影響力をもつことが明らかになった。注入深度を基盤の上500メートルまでに制限してシミュレーションを行ったところ、地震エネルギー放出量が2.8分の1に減少した、と著者らは述べている。この新しいモデル化方式は、廃水処理地域の操作者および当局者の役に立つだろう。

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