Public Release: 

世界の海洋の半分以上で商業目的の漁業が行われている

American Association for the Advancement of Science

世界の海洋の半分以上で漁業活動が行われていることが、新しい研究によって明らかになった。過去に例のない大きな規模で行われたこの研究によって、人間の社会的・政治的活動が漁の最盛期をどのように左右しているかも明らかになった。人間による漁業活動の広がりを地球規模で数値化することは、依然として難題である。なぜなら、世界の海洋は広大で、地球表面の約70%という途方もない面積を覆っているからである。しかしDavid A. Kroodsmaらは、自動船舶識別装置(AIS)技術を導入する船舶が増えた今こそ、漁業パターンを研究するまたとない機会だと考えた。AIS技術は、船の識別情報・位置・速度・転舵角を数秒ごとに追跡するものであり、もともとは船同士の衝突を防ぐために開発されたものだった。しかし今回、Kroodsmaらはそのデータを使って漁船の足取りを地球規模で調べた。つまり、2012~2016年の間に7万隻以上の漁船から得た220憶件のAISメッセージを処理したのである。その結果、漁業は海域の55%以上(農業面積の4倍以上)で行われていることが示された。世界的に見て漁業が活発な海域は、北東大西洋と北西太平洋、ならびに南米と西アフリカ沖の栄養豊富な海だった。注目すべきことに、5ヵ国(中国、スペイン、台湾、日本、韓国)の船団が、公海で確認された漁業活動の85%以上を占めている、と著者らは報告している。また注目すべきことに、中緯度において漁業活動が年に一度大幅に減少する時期と、中国で年に一度行われる休漁の時期とが一致し、また高緯度において漁業活動がわずかに減少する時期と、欧州と北米のクリスマス休暇とが一致するという。

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