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全ては相対的:人間の脳がいかに脅威の頻度と強度を誇張しているか

American Association for the Advancement of Science

一連の実験によりDavid Levariらは、人間が自らの知覚によっていかに欺かれているかを明らかにした。人間の知覚は、脅威や害をもたらす刺激に対して、実際は数が減りつつあったとしても、大量に残っていると知覚しているのである。この結果は、知覚バイアスというものが、幅広く重要な決定、例えば警官や研究倫理委員会メンバーが行うような決定に影響を及ぼし得る力を持っていることを明らか示している。心理学者の間では、人間が高度に相対的な文脈の中で判断を行うことは以前から知られていた。例えば、理由のない攻撃や侵略を受けた場合に、その頻度が減っていても、以前にはそれほど攻撃的と見なされていなかった行動がより敵意を含んだものと知覚されることになる。この現象をさらに解明するために、Levariらはボランティア参加者に対して、深い紫色から深い青色へと色彩が連続的に変化する千個の点を見せて、それぞれの点が青色かどうかを尋ねた。何度も実験を繰り返した後、一方のグループでは青色の点の数が減らされ、他方のグループでは減らされなかった。しかし、青色の点の数が減っても、そのグループの参加者は同じ数の青色の点があると知覚した。重要なこととして、数回の追加の実験において、参加者は青色の点が最終的に減ると告げられていても、急に点の数が減らされた場合、また減ったと報告するよう金銭的なインセンティブが提供された場合でも、点の数が変らないという誤認が依然として続くことが示された。しかし、これは微細なバイアスなのか、それとも複雑な状況にも幅広く生じ得るバイアスなのだろうか?著者らは同様の実験を、「脅すような(threatening)」または「表情がない(neutral)」と知覚された顔を用いて行った。すると、「脅かすような」顔が少なくなると、参加者は「表情がない」顔をより「脅かすような」顔であると報告した。最後に著者らが「非倫理的」な研究提案の数と判定について実験を行っても、同様の現象が認められた。

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