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古代四肢動物は極地方近辺に生息していた。それは四肢動物の進化にとってどういう意味があるのか

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: Waterloo Farmラーゲルシュテッテンの復元。右がTutusius。左がUmzantsia。This material relates to a paper that appeared in the June 8, 2018, issue of Science, published by AAAS. The paper, by R. Gess at Rhodes University in Grahamstown,... view more 

Credit: Maggie Newman

脊椎動物の祖先、つまり水陸両生類や水生四肢動物が最初に陸地に上がり、暖かな熱帯環境のなかで進化を遂げたということがこれまで長い間想定されてきた。しかしながら、極緯度に近い南アフリカで2頭の古代四肢動物の化石が偶然にも発見されたことで、四肢動物が進化の早い段階でこれまで考えられていた以上に広く拡散していたことが示された。今までは初期四肢動物の化石の発見は熱帯地域、緯度にして30°付近に限られていたが、新たにこれらの化石が発見されたことによって、古代四肢動物の生息域と考えられる地域が拡がり、このことはこれら四肢動物の進化の解明に影響する。Robert GessとPer Erik Ahlbergは今回、南アフリカのグラハムズタウンに近いWaterloo Farmで発掘されたTutusius umlamboとUmzantsia amazanaについて説明している。大陸が長い年月をかけて変化してきた過程に鑑みると、この2頭の動物はおよそ3億5千万年前に今日の南極圏に近い南緯約70度に生息していたことになる。GessとAhlbergによると、発見現場に生育していた植物の種類と量から判断すると、これら2頭の動物がまさしく極地方という気候の下で生息していた可能性はない。しかし、その2頭が極地方に近い場所にいたことは、2頭が数ヵ月に及ぶ極夜を耐えられたことを示しているという。そういった環境下に四肢動物が存在していたという事実から、高緯度環境は魚から四肢動物への進化的変遷に特殊な役割を果たしたのか、たとえば、こういった環境が革新的進化の推進力になったり、古代動物群の避難場所になったりしたのかといったような疑問が生じるとGessとAhlbergは述べている。

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