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近年の米国におけるメタン排出量は考えられているよりも多いか?

American Association for the Advancement of Science

米国の石油および天然ガス供給システムからのメタン漏洩量は、以前の推定よりも多いことが研究者らにより報告された。米国における石油および天然ガスの生産は、過去十年間に一貫して増加してきた。特に天然ガスは、燃焼時の二酸化炭素排出量が化石燃料よりも少ないが、天然ガスが気候に及ぼす全体的な影響は、地球温暖化への影響が警告レベルになっている漏洩メタンを、プラントやパイプラインでいかに減らせるかにも左右される。米国では2012年、公表されているメタン排出量に関する意見の相違から、さらなるデータが必要であるとの合意に至った。これを受けて2012年から2016年にかけて、米国におけるメタン排出率のより適切な検討を行うために多くの研究が実施された。これらの測定値の多くは、全施設レベルの総排出量を定量する(部門ごとの推定値ではなく)ボトムアップ方式で算出されたものであったが、今回Ramón Alvarezらはこれらの測定値を統合したものを用いて、石油および天然ガス供給システムからのメタン排出量のより正確な評価を試みた。米国におけるガス生産の約30%を占めるとされるプラントに焦点を当ててAlvarezらは、ボトムアップ方式による推定排出量を、飛行機を用いたトップダウン方式を用いて検証し、評価対象とされた全ての施設について一致させるようにした。こうして得られた施設レベルの結果に基づいて全国レベルの漏洩量を推定し、例えば2015年における供給システムによる排出量は、米国環境保護庁の温室効果ガスインベントリ(Greenhouse Gas Inventory)による推定値より約60%大きいと報告した。著者らはこの食い違いが、インベントリの既存の方法では異常な操業条件下(例えば故障など)で発生するメタン排出が捕捉されないことによる結果ではないかとしている。今回の結果は、異常条件下での排出の原因のさらなる追究を含めて、メタン排出量を減らすための方向性を示唆している。

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Note: This paper will be available for free when the embargo lifts at http://www.sciencemag.org.

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