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脂肪が組織内に入るのを防ぐ方法

American Association for the Advancement of Science

研究者らは、脂肪が組織内に輸送される方法を特定し、このメカニズムを変えることで高脂肪食を与えたマウスで肥満になるのを阻止したと報告した。この結果は、肥満を抑制する方法について示唆を与えてくれる。腸内では、食事性脂肪はカイロミクロンと呼ばれる小さな粒子の中に封じ込められる。カイロミクロンはリンパ系、特に乳糜(にゅうび)管と呼ばれるリンパ管を介して体内の様々な部位に輸送される。これまでの研究から、血管内皮成長因子A(VEGF-A)と呼ばれる蛋白質の産生を阻害することで乳糜管の成長を抑制すると、これにより脂肪の組織内への輸送が抑えられることが示唆されている。このメカニズムをさらに詳しく調べるためにFeng Zhangらは、以前の研究で代謝制御に関わる可能性が示唆された2つのVEGF-A受容体が障害されたマウスで研究を行った。8週間にわたってマウスに高脂肪食を与えたところ、2つの受容体が障害されたマウスでは体重が増加しなかったのに対し、受容体が正常に機能する対照マウスでは体重が2倍に増加する結果となった。乳糜管の中で何が起こっているのかをさらに詳しく調べたところ、正常な乳糜管であれば内層に沿ってボタン様の隙間があって、カイロミクロンが周囲の組織内に流出できるようになっていることが分かった。しかし、2つの受容体、すなわちFLT1とNRP1が阻害されていると、これらのボタン様の開口部がジッパー型の開口部になり、カイロミクロンが簡単に流出しにくくなる。著者らによれば、これにより組織内に入る脂肪の量が減るという。関連するPerspectiveでDonald McDonaldがさらに詳細に説明している。

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