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分子化石によりディッキンソニア(Dickinsonia)が地球最古の動物のひとつであることが確認された

American Association for the Advancement of Science

エディアカラ紀のディッキンソニアの化石に関連する残存物である診断炭化水素バイオマーカーを同定することにより、この謎の生物が初期の動物、化石記録の中では最も古く正体不明であった動物のひとつであることが確認された。今回の新しい研究は、地球初の複雑な生物は5億4,200万年以上前のエディアカラ紀にその後に続くカンブリア爆発の前兆として出現したことを示している。エディアカラ生物群は5億7,500万年~5億4,100万年前に生息していた生物群で、これまでに発見された化石記録の中で最も古い複雑な生物である。しかし、本論文の著者によると、エディアカラ紀の化石は「他の惑星の生物と同じくらい不可思議なもの」で、古生物学最大の謎の1つだという。それゆえに生物の系統樹上のそれらの位置は議論を呼んでいる。判別が困難で、分類学上の位置についてはいつも様々な解釈がある。このことは特にエディアカラ紀の象徴的な楕円形の生命体であるディッキンソニア科の生物に当てはまり、それらは菌類、単細胞の大型原生生物、海洋生物といった異なった解釈がされている。Ilya Bobrovskiyらは今回、個々の化石に関連する残存物である診断炭化水素バイオメーカーを同定する方法を使った。多細胞生物の大半については、安定したステロイド炭化水素(ステラン)が数億年もの間、堆積物の中に保存され、残存している。その分子構造とこれら化合物の豊富さは、起源となる特定の生物に特有という可能性がある。Bobrovskiyらは、ディッキンソニアの化石にコレステロイドが周辺の堆積物内の量(約11%)と比較して驚くほど大量(最大93%)に入っており、それは微生物マットに関連することを発見した。さらに、菌類の特徴であるエルゴステロイドはなかった。Bobrovskiyらによると、この結果はディッキンソニアが確実に動物に属することを示しているという。関係するPerspectiveではRoger SummonとDouglas Erwinが「バイオマーカーから得られる系統発生学的情報をさらに掘り下げることで、クライオジェニアンとエディアカラン初期の動物史を紐解くこともできる」と書いている。

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