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腫瘍DNA断片の大きさを測れば血液によるがん検出が容易になる

American Association for the Advancement of Science

Florent Mouliereらは、追跡が難しい血中の腫瘍DNA(ctDNA)を検出できる新たな方法を考案した。この技術は、ctDNAにおけるゲノムの変化ではなくctDNA断片の大きさの違いを考慮することで、既存の方法を上回るがん検出能を発揮し得る。がん患者の血漿には、原発腫瘍または二次腫瘍に由来するDNAが含まれており、著者らはctDNAを標的とすれば、ごく少量の血液検体があればよいため、従来の生検と比べて安全かつ非侵襲な代替法となるのではないかと考えた。 しかしctDNAは、やはり血中に存在する大量の非がん性DNAと比べると非常に数が少ないため、その同定は難しい。これまでの研究で、胎児由来の血中DNA断片は母体由来のDNAより長さが短いために識別可能であることが示されており、この所見は出生前診断の感度を高めることに役立った。この発見にヒントを得たMouliereらは全ゲノム配列決定を用いて、がん患者200人の血漿検体344個を対象にctDNA断片の大きさを調べた。著者らは、各患者のがんの種類と関連するctDNAにおいて多く認められる生物学的特徴を明らかにし、特異的なctDNA断片の大きさを選択するための計算法を開発した。その結果、90~150塩基対(遺伝物質を測定するときの単位)のDNA断片に焦点を当てることで、脳腫瘍、腎臓癌および膵臓癌の患者に由来するctDNAの検出能が高まることが分かった。著者らによれば、大きさを選択することで体液中の他の種類のDNA(例えばミトコンドリアDNA)の検出能も変化する可能性があるという。関連するFocusでEllen HeitzerとMichael. R. Speicherは、この研究について詳細を紹介している。

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