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スマートフォンのソフトがオピオイド過量投与の早期徴候を検出する

American Association for the Advancement of Science

スマートフォンの新規ソフトウェアシステムにより、オピオイド過量投与の早期徴候を迅速かつ容易に検出できることが、新たな研究により示されている。このソフトは、オピオイド使用者における呼吸抑制(過量投与に特徴的な症状)を、オピオイド注射を行う施設や、手術室(OR)における過量投与のシミュレーション(麻酔を行う場合を模倣)の際に、間違いなく検出することができる。さらなる改良が必要であるが、このスマートフォンシステムは、緊急の医学的処置を要する早期の過量投与を発見するための費用効果的なツールとして有望なものである。米国では1日当たり115人もの人がオピオイド過量投与により死亡しており、年間死亡数は上昇し続けている。フェンタニルやその他の薬物は高用量の場合に無呼吸(一時的な呼吸停止)や、呼吸不全による死亡を引き起こすため、「オピオイド危機」の原因となっている。早期介入戦略を探索するため、Rajalakshmi Nandakumarらは、市販されているスマートフォンで利用可能な、オピオイド過量投与の前駆症状を検出するアルゴリズムを作成した。このソフトは、スマートフォンのスピーカーやマイクロフォンを利用して音響信号を継続的に発信し、動いている胸部などの表面に反射してスマートフォンに戻ってきた信号を受け取る短距離用ソナーデバイスとして働くものである。次いでこのシステムは、戻ってきた信号を分析し、過量投与の早期であることを示す呼吸や動きのパターンを検出する。Nandakumarらはこのプラットフォームをまず、承認を受けた注射施設において監督下でヘロイン、フェンタニルまたはモルヒネの注射を受けている参加者194人で検証を行った。このソフトをGalaxy S4にインストールして参加者から1 m以内の距離に置いたところ、注射後の無呼吸イベントの97.7%、および注射後の呼吸抑制イベントの89.3%が検出された(過量投与の参加者はスタッフから蘇生措置を受けて問題はなかった)。またこのソフトにより、ORでのシミュレーションを、意識消失などの過量投与の症状を再現するために患者に麻酔を施行して行った場合、シミュレーションした過量投与20件中19件が正確に検出された。著者らは、このプラットフォームの改良版を救急診療部や家族メンバーとリンクさせて、オピオイド過量投与が発生した場合にリアルタイムでアラートを発することができるにする計画を立てている。

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