Public Release: 

基礎研究から臨床につながる糖尿病薬候補を応援する

American Association for the Advancement of Science

2型糖尿病に関与することがよく知られているタンパク質を標的とした有望な化合物が開発された。この化合物は、現在研究されている異なるタイプの同様な薬剤とは異なり、2型糖尿病患者190例を対象とした第2相臨床試験で安全かつ有効なことが証明された。TTP399と名付けられたこの薬剤は、最初、ラット、マウス、ミニブタを用いて検討が行われて成功し、TTP399がいつの日か2型糖尿用の良好な治療選択肢への道を拓く可能性が示されている。米国疾病管理予防センターによれば、米国の成人1億人以上が糖尿病または糖尿病前症であり、有害事象を引き起こさず経時的に有効性が低下しない新しい治療法のニーズが高まっている。グルコキナーゼ(GK)は糖の分解に関与するタンパク質であり、2型糖尿病の治療標的であることがこれまでに明らかになっていた。GKの複数の低分子活性化物質の臨床開発が行われているが、その可能性は血糖値低下(低血糖症)およびトリグリセリド濃度上昇(心臓に有害となりうる)などの副作用により妨げられている。今回、Adrian Vellaらが2型糖尿病のげっ歯類モデルにTTP399を投与したところ、血糖値が改善され(血糖コントロール)、肝臓の脂肪量が減少したことが明らかになった。これらの知見を検証するため、2型糖尿病の参加者190例に対してTTP399を投与する6ヵ月の第2相臨床試験が行われた。重要なことに、TTP399は低血糖症を引き起こさず、血漿中の脂質や肝酵素に悪影響を与えず、血圧を上昇させなかった。Vellaらは6ヵ月以上有効性が持続するかどうか評価するためには、追加研究と大規模な臨床試験が必要だと述べている。

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