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ハワイにおける外来鳥類による種子散布

American Association for the Advancement of Science

新しい研究によると、移入種や侵入外来種が多数を占める生態学的群集、つまり新しい群集は、在来群集と同じく動的で複雑で安定し得るという。在来種がいない場合、限界はあるにせよ侵略的外来種が極めて重要な生態系機能を維持できるケースもある。ハワイのオアフ島で種子散布を行う外来鳥類などがそれである。これまでの研究により、生態学的群集内における植物・動物間の相互作用ネットワークは特に種の侵入や絶滅の影響を受けやすいことが示されている。ただ、これらのネットワークの多くは、大半が在来種で外来種がいない群集内、また在来の植物と動物が長い時間をかけて複雑な共進化関係を築いてきた群集内でのみ研究されてきた。人間によって引き起こされる種の侵入や絶滅が当たり前のようになってきている一方で、新しい生態学的群集について、また新しい群集と在来の群集との比較については分かっていないことが多いと論文の著者らは述べている。Jefferson Vizentin-Bugoniらはこの課題に取り組むべく、在来種の鳥類と外来種の鳥類がほぼ入れ替わったハワイオアフ島の鳥による種子散布ネットワークについて調査を行った。Vizentin-Bugoniらはオアフ島全域の鳥の糞から集めた100,000を超える種子を確認し、在来植物が種子散布に関してほぼ完全に外来鳥類に依存していることを発見した。さらに、オアフ島におけるこの新しいネットワークは構造も安定性も、在来種が多数を占める世界中のネットワークと驚くほど似ていることも発見した。このことは、新しい生態学的群集が関係する種とは無関係に短期間で生まれることを示唆している。今回の研究結果により、外来種は短期間で在来種の群集の中にしっかり溶け込み、在来種のいない生態系ネットワークではその重大な不足を補っていることが実証された。しかしこの役割遂行は完璧ではないとVizentin-Bugoniらは指摘している。オアフ島の鳥たちは在来植物の種子を散布するにとどまらず、外来植物の種子ももっと高い率で散布している。

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