News Release 

「標準経路」における国の位置付けを知ることは、はしかの良好な標的化に役立つ

American Association for the Advancement of Science

世界中の国々がはしかの撲滅に向けて進歩しているため、はしかのダイナミクスが世界的に一貫した予想可能な経路で変化していることが報告された。この研究は、国々が通常たどる「標準経路」、すなわち、最初ははしかの発症率が高く、次に高いワクチン接種率により易感染者が減って発症率が急激に低下するが、その後数年間は年ごとにはしかの大流行のばらつきが大きくなり、その後最終的な撲滅段階となる経路を紹介している。著者らによれば、一般的な標準経路における位置づけを考えることで、国々は自国民の年齢ごとのはしかの易感染性の基礎的分布を知ることができ、管理の取り組みの標的化に役立てることができる。はしかは非常に感染性が高く危険な疾患であり、非常に有効なワクチン接種の取り組みにもかかわらず世界中の地域で撲滅が困難である。しかしながら、世界保健機関は2020年までに6地域全てではしかを撲滅するという野心的な目標を定めている。Matthew Grahamらは世界の30年以上(1980~2017)の疾患発症率およびワクチン接種活動データを用いて、世界的なはしかのダイナミクスのパターンを評価した。Grahamらは、国々のはしか大流行の規模と頻度が、概して予想可能な変化をしたこと報告した。例えば、まさに標準経路を開始しようとしている国々は、全般的にはしか発症率が高く年ごとのばらつきが小さいことが特徴である。しかし、疾患発症率が低下すると、年ごとのばらつきが大きくなり、不安定な大流行が生じ易感染集団が変化する。Grahamらは、国のはしか発症率とばらつきから得られる基準である「発症率スペース」における位置を算出することで、標準経路に沿って検討している各国の位置付けを算定した。この基準により、状況に応じたワクチン接種および公衆衛生プログラムの参考とし、一般的な予想から逸脱する国を特定するための重要な情報が得られる。関連する動画で、共著者であるJustin Lesslerが、標準経路および標準経路からの逸脱を詳細に説明する。撲滅へと早く向かわせる非常に強力なワクチン接種プログラムのように国々がこの経路から良い理由で逸脱する場合もあれば、プログラムが失敗したために悪い理由で逸脱する場合もあり、南北アメリカ大陸の一部のように逆向きに進むこともあるとLesslerは述べている。

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