News Release 

あるタンパク質がどのようにしてユニークな糖尿病患者群の視力を保持させるのかが明らかに

American Association for the Advancement of Science

50年以上1型糖尿病(T1D)に罹患している1000例以上の患者から成るよく研究されたコホートから得られた検体の解析により、糖尿病性網膜症(DR)と呼ばれる眼の疾患を防ぐタンパク質が同定された。DRはもっともよくみられる糖尿病の問題の1つであり、20年間糖尿病を罹患した患者のほとんどが影響を受ける。このタンパク質をげっ歯類に注射すると、重大な副作用を引き起こすことなくDRが阻害され、このタンパク質の保護または投与が、糖尿病患者の消耗性の眼障害の回避に有用となりうることが示唆された。長期間糖尿病に罹患している多くの患者はDRなどの眼疾患を発症し、これは先進国における失明の主因となっている。興味深いことに、このような患者の35%は、糖尿病を数十年罹患後も重度DRを発症しない。このことから、このような患者が眼の合併症を防ぐ因子を持っている可能性が示唆されている。この謎を解明するため、Hishashi Yokomizoらは、50年以上T1Dを罹患しているユニークな患者群であるメダリストコホートに着目した。重度DRまたは非DR~軽度DRの死亡したメダリスト患者43例、糖尿病の非メダリスト患者21例、および非糖尿病対照者13例の網膜や硝子体液のタンパク質プロファイルを比較した。Yokomizoらは、進行DRから保護されている患者では、眼の光感受性細胞から分泌されるタンパク質であるRBP3の濃度が高いことを明らかにした。RBP3をマウスの眼に注射するとマウスの誘発性DRが予防でき、解析により、このタンパク質が増殖因子VEGFの有害な影響を阻害し、網膜細胞における炎症性分子の分泌を減少させたことが明らかになった。今後の研究では、短期T1Dまたは2型糖尿病患者でこれらの結果を再現することを目標にすべきであるとYokomizoらは述べている。

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