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潮間氷河:海中では予想をはるかに上回る速度で融解している

American Association for the Advancement of Science

新しい研究では、アラスカの潮間氷河が海面下で融解する速度が、現行の予測よりも2桁大きいことが明らかになり、一部の氷河はこれまで考えられていたよりも「温度の高い海水」の中にある可能性が示唆されている。凍った広大な川のように、潮間氷河は陸地から海へ流れ込み、一部が海中に沈んで氷と海の境界になっている。しかし、人里離れた高高度にある陸上の氷河とは違い、潮間氷河ははるかに動的で、氷が海と出合う場所では、海面下での融解や氷山の分離による変化に常にさらされている。潮間氷河の氷消失が、海面上昇の速度だけでなく、地球規模の海洋循環(地球の気候を引き起こす主な要因)にも影響を及ぼしている可能性があることは広く認識されているが、潮間氷河の融解(特に高緯度の氷河環境で加速する温暖化によるもの)に関する動力学の理解は、主として疎データ、間接的推論、制約のない海面下融解の理論モデルに基づいている。著者らによると、潮間氷河の前面における海中融解が直接測定されることは今までなかったという。直接観測の不足に対処するため、David Sutherlandらはレ・コンテ氷河(南東アラスカ)の海中に沈んでいる前面に対して、マルチビームソナー調査を繰り返し行った。5月と8月に収集した海・氷・大気の測定結果とともにソナー画像を用いて、氷河前面における時間変化する3次元記録を作成し、融解と分離のパターンに関連付けた。Sutherlandらは、氷河前面の全体で海中融解の季節的増加が見られることと、理論に基づく予測をはるかに上回る速度で融解していることを見出し、潮間氷河の氷消失に関する既存モデルを早急に見直す必要があるのではないかと述べている。

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