News Release 

第1相試験で神経膠芽腫の2段階遺伝子治療が安全であることが証明された

American Association for the Advancement of Science

第1相臨床試験で、再発性神経膠芽腫(頑固なタイプの脳の癌)患者31例に対する2段階遺伝子治療が安全かつ有効であることが実証された。これによって、インターロイキン12(IL-12)をベースとした治療法の全身適用を妨げていた主要な障害を克服できる可能性がある。この治療法は腫瘍への免疫細胞の浸潤を促進し、有望な予備的有益性が認められ、致命的となることの多いこの疾患の患者の治療法として望みがあることが示された。神経膠芽腫には承認された治療薬がいくつかあるが、現在、治癒可能な選択肢はない。研究から、インターロイキン12(IL-12、抗腫瘍分子)が癌に対して有益な効果を持つことが明らかになっているが、安全性プロファイルが不良なためIL-12を全身投与することはできない。切望されている代替治療法の探索において、E. Antonio Chioccaらは、IL-12の毒性を抑えつつ抗腫瘍効果を利用できる方法を開発した。Chioccaらの2段階法(腫瘍を外科的に除去した後に行う)では、腫瘍部位にIL-12遺伝子を送達するウイルスベクターを注射した後、IL-12の産生を誘発するveledimexと名付けた薬剤候補を経口投与する。多施設第1相試験で、この方法により、再発性神経膠芽腫患者31例の体循環に入るIL-12の量を抑えつつ、脳内でのIL-12産生を促進できた。一部の患者には重篤な副作用がみられたが、治療を中止すると容易に回復し、低用量のveledimexの投与を受けた患者は重症度が低かった。治療後、抗腫瘍免疫細胞は効率的に腫瘍に侵入し、この治療により全生存率を高めることができたという兆候が認められた。IL-12投与中、限定された用量でコルチコステロイドであるデキサメタゾンの投与を受けた患者には生存に対する大きな利益が認められ、コルチコステロイドの使用を限定することでIL-12投与および同様な免疫治療の有益性を最大化できる可能性が示された。

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