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新しいCAR T細胞は患者が血液癌を再発しないようにすることができる

American Association for the Advancement of Science

研究チームが、別のB細胞特異的表面マーカーを標的としたCAR T細胞を作製し、CAR T療法の最初の標的であるCD19を持たない血液癌の細胞を効率的に殺傷できるようにした。この新しいT細胞は、臨床医が、リンパ細胞がCD19(B細胞悪性疾患に対する標準的なCAR T細胞療法の著名な妨害物)を失った患者に生じうる再発を避けるうえで有用である。CAR T細胞は標準治療に耐性を示すようになった血液癌に対する非常に有効な治療法である。しかし、リンパ腫などのB細胞悪性疾患患者の最高30%がCAR T細胞治療後に再発し、その原因の一部はリンパ腫細胞が標的抗原を発現しなくなったことである。Hong Qinらは代わりになる方法を探索し、BAFF-Rと呼ばれるタンパク質(BAFF-Rの発現も健康なB細胞及び癌性B細胞に限定されている)を標的としたCAR T細胞を作製した。ヒトリンパ腫細胞を有するマウスを用いてBAFF-Rを標的としたCAR T細胞を試したところ、腫瘍が完全に退縮し、マウスの長期生存率が100%となった。QinらはBAFF-Rを標的としたCAR T細胞が、CRISPRで改変したCD19のないヒト白血病細胞を効率的に標的とできたことを明らかにした。さらに、BAFF-R-CAR T細胞は、CD19標的抗体の投与を受けた後に再発した白血病患者4例から分離したCD19陰性腫瘍細胞も殺傷し、5人目の再発患者の細胞を移植したマウスの生存期間を延長した。この結果は、BAFF-Rが利用可能なCAR T細胞療法の標的であることを示しているが、腫瘍細胞がBAFF-Rを失うことで耐性を獲得する可能性があるかどうか確認するために、さらに実験が必要である。

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