News Release 

気温上昇を1.5℃未満に抑えることが世界の緊急課題である

American Association for the Advancement of Science

Ove Hoegh-GuldbergらのReviewによると、温暖化を2.0℃ではなく1.5℃に抑えれば、北極海の夏季海氷や、森林、サンゴ礁などのシステムがかなりの割合で維持されるだけでなく、人間の健康や経済にとっても明確な恩恵があるという。「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は気温が産業革命前の水準から1.5℃上昇した場合の影響に注目して、2018年に特別報告書を公表しており、今回のReviewはこの報告書を発展させたものである。Hoegh-Guldbergらは、地球温暖化が1.5℃と2.0℃の場合における世界の変化を理解するために利用されてきた、さまざまな科学的アプローチを概説している。すべてのアプローチで、後者のシナリオでひどい異常気象が増えるという、質的に一貫した結果が示されており、たとえば、地球温暖化が1.5℃の場合に比べて2.0℃の場合は、非常に激しいサイクロンがより頻繁に起こりやすく、それに伴う豪雨や被害も増加するという。著者らは、目標の1.5℃を達成するためには今後10年間に迅速かつ革新的な行動を起こす必要があり、それには多大な費用がかかることになるが、それでも得られる利益は行動を起こさない場合に払う犠牲を大きく上回るだろうと述べている。「もし壊滅的な転換点や気候変動のホットスポットが回避できない限り、危険性が増大するならば、1.5℃未満の温暖化を目指すことはいまや人類の緊急課題である」と、著者らは述べている。

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