News Release 

気候の目標達成における海洋の重要な役割

American Association for the Advancement of Science

地球の海洋は単なる気候変動の受動的被害者ではなく、これまで認識されていなかったが、世界の温室効果ガス排出削減を解決する場を提供していると、Ove Hoegh-GuildbergらはPolicy Forumで主張している。海洋に的を絞って特定の排出活動を行えば、2050年までの温暖化を1.5℃に抑えるのに必要な排出量削減をかなり実現できるという。「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の2本の報告書(来る9月25日に公表予定の雪氷圏に関する特別報告書を含む)では、地球の気候変動が海洋にも、そして海洋生態系に頼って生活している数十億人の暮らしにも、甚大な影響を及ぼしていることが説明されている。これらの報告書では、世界経済の全領域ですみやかに脱炭素化を行う必要に迫られていると警鐘を鳴らしている。3本目の報告書は、Hoegh-Guildbergらが注目した「持続可能な海洋経済に関するハイレベル・パネル(HLP)」の報告書であり、海洋での活動による排出削減の実現可能性と、それが及ぼしうる多大な影響について論じている。Hoegh-GuildbergらはHLPの報告書に基づき、短期間で実施できる実行可能な変更の方法をいくつか挙げている。また彼らは、必要となる研究・技術・政策策定における要件も概説している。海域には、海洋での再生可能エネルギー、海上輸送、沿岸生態系の回復といった温暖化緩和の能力が備わっている。Hoegh-Guildbergらは、こうした活動に取り組めば2050年には世界で110億トン近くの排出削減が可能であり、この量は2050年までの温暖化を1.5℃に抑えるのに必要な削減のほぼ21%に相当すると述べている。

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