News Release 

1970年以降、北アメリカで30億羽近くも鳥が減少

American Association for the Advancement of Science

この50年間で数十億羽もの鳥が空から姿を消し、アメリカ大陸部とカナダのあちらこちらの森や牧草地や裏庭では以前の賑わいが少し失われた。今回の新しい研究でKenneth Rosenbergらは、1970以降の北アメリカの鳥の累積減少数が約30億羽であったことを報告し、500を超える種で個体群の減少が広がっており、その中には広範囲に数多く生息しているとかつて考えられていた種も含まれることを明らかにした。この驚きの結果は、長い時間をかけて深刻化する ―― にもかかわらず見落とされがちな ―― 生物多様性の危機が北アメリカの鳥類相の生息地全域で今起こっていることを示唆している。人間活動による影響が驚異的に増加する世界的な絶滅の一因となっている。種の絶滅の解明に重点を置いた研究とその結果は重要な的である。しかしこの研究の大部分では、今はまだどこででも見られる種もしくは種グループで個体数が減少してきており、それが生態学的、進化的、経済的に重大な影響を及ぼしかねないことは見落とされている。ただ、こういった減少を評価するには大規模な長期データが必要である。大半の動物についてはこのようなデータはないが、鳥個体群については詳細な記録がある。Rosenbergらは多数の標準化された鳥類モニタリングデータセットを使って、ここ数十年のアメリカ大陸部とカナダにおける529種の鳥の個体数の純変化を分析した。その結果、1970以降に約4羽中1羽が減っていること、つまり全体で29億羽の純減少が明らかになった。Rosenbergらによると、この減少の90%以上がスズメやムシクイといった鳴禽類を含む12の科に起因すると考えられる。しかしすべての種が減少しているのではない。減少全体を相殺するには足りないが、猛禽や水鳥を含む一部の種では個体数は増加しており、それはおそらく集中的な保護努力や絶滅危惧種に関する法律の結果である。他の種に対しても同様の対策を講じることで北アメリカの鳥類相の崩壊の可能性は回避できるだろうと、Rosenbergらは述べている。彼らはより広範囲な分析を行うべく、NEXRADレーダー網からの移動データを使って夜間の移動経路における長期的変化を推定した。その結果、地上の鳥類モニタリングデータセットから得た結果と同じく、この10年間に特にアメリカ東部で渡り鳥が急激に減少したことが判明した。

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