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患者由来のオルガノイドは患者が化学療法にどのように反応するかの予測に役立つ

American Association for the Advancement of Science

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IMAGE: Bright field image of patient-derived organoids in culture. This material relates to a paper that appeared in the Oct. 9, 2019, issue of Science Translational Medicine, published by AAAS. The... view more 

Credit: S.N. Ooft and M. Mertz

進行大腸癌(CRC)患者が化学療法にどのように反応するかの予測に役立つ、腫瘍オルガノイド(3D組織培養)に基づく検査が開発された。前向き臨床試験で、このオルガノイドをベースとした検査により、標準治療であるイリノテカンを投与した患者の80%の反応が予測できた。このシステムは、毒性のある化学療法に反応しない可能性がある患者の特定に役立つと考えられ、最終的に、より個別化された効率の良い化学療法をデザインする臨床医を補助できるだろう。化学療法は、ほとんどの癌治療の中軸と考えられているが、多くの患者は治療に反応せず重度の副作用を発現する。したがって、科学者らは、どの患者が化学療法薬によって最も利益を受けやすいかを予測できる方法の開発を優先している。しかし、これらの多くのアプローチはあまり成功していないか、まだ開発の初期段階である。Salo Ooftらは、患者自身の腫瘍のオルガノイドモデルを使用して、癌が化学療法薬にどのように反応するかを予測する新しい戦略を開発した。転移性CRC患者61名から試料を採取し、その組織を用いてオルガノイドを作製し、そのオルガノイドをイリノテカン単独で、又は化学療法薬5-FUと併用して処理した。このオルガノイドシステムは、患者が治療にどのように反応するかを概ね反映し、イリノテカンを投与した患者の80%を正しく分類できた。また、オルガノイドは21日以内に作製しスクリーニングできた。これは調製に2~6ヵ月かかっていたこれまでのシステムからの大きな改善点である。Ooftらは、オルガノイドが5-FUと薬剤オキサリプラチンの併用にどのように反応するかは予測できなかったことを指摘している。しかしながら、この知見は、さらに改善を行えば、患者由来のオルガノイドが、患者が不必要なイリノテカンをベースとした治療を避けるために役立つことを示唆している。

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