News Release 

早期抗ウイルス薬療法により感染小児においてHIVリザーバが縮小する

American Association for the Advancement of Science

出生後数時間以内に抗ウイルス薬療法を開始することで、HIV感染を有する新生児においてウイルスリザーバが劇的に縮小し(感染症治癒の取組みにおける重要なステップ)、ウイルスに対する免疫応答が増強することが、ボツワナの小児10例から成る独自のコホートを対象とした2年間の研究により示されている。この結果は、現行のガイドラインの推奨よりも出生後早期に治療を開始することで、もし治療を受けなければ回復不能な免疫障害を発症するようなHIV感染乳児において、健康転帰を大幅に改善する可能性があることを実証している。新生児のHIV感染は、開発途上国における極めて大きな健康上の負担となっており、ある研究ではサハラ以南のアフリカでは毎日300~500人の乳児が感染していると推定されている。新生児のHIV感染は急激かつ致死的な免疫不全につながり得るため、世界保健機関は感染新生児には出生後数週間以内に抗ウイルス薬療法を受けさせることを推奨している。しかし、こうした推奨を遵守することは、低資源および遠隔の地域では難しい場合がある。抗ウイルス薬療法実施のタイミングが新生児においてどのような影響を及ぼすのかを明らかにするためにPilar Garcia-Broncanoらは、妊婦の24%近くがHIVに感染しているボツワナにおいて、2年間にわたり新生児のサンプルを得て検討した。被験者には、出生から平均7時間後に治療を開始した乳児10例と、出生から平均4ヵ月後に治療を開始した乳児10例、およびHIV感染を有さない乳児54例が含まれた。その結果、最も早く治療を開始した乳児では、ウイルスリザーバ、すなわち生涯にわたり持続的に存在する潜在的なウイルスプールが、96週時点で第二の治療乳児群よりも大幅に縮小していることが認められた。早期治療群では乳児においてその他の利益も認められ、より機能的なHIV特異的T細胞応答と、自然免疫における抗ウイルス応答が示された。Garcia-Broncanoらは、この乳児コホートの追跡調査研究において、早期抗ウイルス薬療法によりその後の人生において生じると考えられるさらなる利益が明らかにされる可能性がある、と指摘している。

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