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四季とともに変化する火星の水損失

American Association for the Advancement of Science

新たな研究によると、火星でも温暖で大荒れの時期の方が、火星の水が宇宙空間に散逸する可能性はより高くなるという。この新たな研究の結果によると、この季節変化によって、かつては豊富であった赤い惑星「火星」の液体の水の量の喪失速度が制御されていた可能性がある。火星表面がかつては遥かに多湿な場所であったことが、火星古来の扇状地、乾燥湖床および曲がりくねった河谷から明らかに示されている。液体の水はかつて火星表面を横断して自由に流れていたが、それ以来、その大部分を宇宙空間に喪失してしまい、埃っぽくて砂漠のような地形が残されている。未だに火星には水が残っている。現状、火星に残存している水の大半は凍結して火星極地の氷冠の中に閉じ込められているが、少量の水蒸気は未だ火星大気中に存在している。火星大気中の水蒸気は火星に残存する水の微小部分を占めているが、十分高くまで上昇して火星高層大気に到達すると、宇宙空間に散逸する可能性があり、火星の継続的乾燥化の原因になっている。最近の観測からは、火星高層大気中における水量の季節変化が示唆されているが、火星から宇宙空間への水の散逸速度に対する影響は不明なままである。Anna Fedorovaらはエクソマーズ探査機(ExoMars Trace Gas Orbiter(TGO))からの測定値を使用して、火星大気中における水の垂直分布を調査した。火星の大量の砂塵嵐によって水蒸気分布が影響を受けているが、季節変化が火星大気中の水を律する最も主要な要因であることをFedorovaらは発見した。火星公転軌道の最も温暖な箇所において、大部分の火星大気は時折、過飽和になり、惑星間空間への水散逸量の増加を促進している。

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