News Release 

観測の困難な海底下における「ゆっくりすべり」を検出

~南海トラフ地震発生過程の解明に前進~

Institute of Industrial Science, The University of Tokyo

東京大学 生産技術研究所 海中観測実装工学研究センターの横田 裕輔 講師と海上保安庁 海洋情報部の石川 直史 火山調査官の研究グループは、南海トラフ巨大地震震源域の海底下における新たな「ゆっくりすべり」を検出しました。南海トラフ巨大地震の発生が想定されている震源域のプレート境界では、ゆっくりすべりが発生していることが陸域の高精度な観測網において検出されています。陸域における観測データにより、ゆっくりすべりと巨大地震との関係性についての研究が盛んに行われている一方で、海域では観測の難しさからゆっくりすべりの詳細は未だよく分かっていません。研究グループは、海上保安庁が実施している海底地殻変動観測の過去データの詳細な解析から、海域においてもゆっくりすべりが発生していることを示唆する微小な変化がデータ上に複数表れていたことを検出しました。今回検出された変化は、プレート境界が強く固着していると考えられている領域の周辺ですべりが発生していることを示唆しています。本研究で得られた成果は、南海トラフ巨大地震の発生過程に関する理解や発生のリスクに関する評価を進める上で、重要な知見を提供すると期待されます。

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本成果は電子版米科学雑誌「Science Advances」に1月16日付け(日本時間)で掲載されます。

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