News Release 

電気で潤うコンタクトレンズ -バイオ電池搭載コンタクトレンズで電気浸透流による保湿効果を実証-

Tohoku University

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IMAGE: Illustration of a self-moisturising soft contact lens that supplies tears via electroosmotic flow from the temporary tear reservoir behind the lower eyelid. view more 

Credit: Tohoku University

東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授のグループは、電気浸透流の発生効率が高く成型性にも優れるハイドロゲル素材を開発し、それをコンタクトレンズに用いると、通電によってレンズ内に水流が発生し、乾燥速度が低下することを実証しました。さらに、生体親和性のバイオ電池を搭載して、外部からの給電を必要としない、有機物のみで構成された自己保湿型の抗ドライアイレンズの実現にも成功しました。

最近、センサや通信・表示素子を搭載したスマートコンタクトレンズの開発が盛んに行われており、眼圧や涙液中糖分などのモニタリングが検討され話題になっています。このようなスマートコンタクトレンズの普及には、ドライアイなどレンズの弊害への対応も必要です。涙液の不足によるドライアイは、違和感によるQOLの低下、さらに角膜の炎症や損傷によって視覚障害の原因になる恐れがありますが、コンタクトレンズの装着は水分の蒸発を促進するため、ドライアイ症状を深刻化する傾向があります。レンズ材料自体の保水性を向上させる試みが永く行われてきたのに対し、今回の研究が目指したのは、電気的なレンズの保湿であり、煩雑な点眼に換わる、全く新しい水分補給方法の提案です。さらにバイオ電池による駆動は、オール有機の自己保湿型レンズの可能性を示しました。

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本研究成果は、2019年11月28日に機能材料の有力誌「Advanced Materials Technologies」にオンライン版で公開されました。

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