News Release 

サハラ以南のアフリカでは、地理的位置、年齢、貧血によって小児期のワクチン応答が決まる

American Association for the Advancement of Science

小児の発達中の免疫系におけるワクチン応答が、年齢、場所、貧血状態などの因子に依存している可能性があることが、オランダの小児1,119例とマラリアワクチン試験に参加したサハラ以南のアフリカの小児171例の検体を比較した研究で示された。地理的位置がどのように小児の免疫応答に影響するのかに光明を投じたことにより、この知見は、発展途上国で保健当局が有効なワクチン接種キャンペーンを実施するうえで役立つと考えられる。低所得国の小児は、ワクチンで予防可能な疾患と、マラリアなどのこれまでワクチンがなかった感染症の両方に非常にかかりやすい。しかし、一部の予防接種は小児に対して成人ほどには機能しない。この理由の一部は、年齢、栄養状態、および遺伝学がどのように発達中の免疫に影響を与えるかを科学者が完全に理解していないためである。Danika Hillらは、欧州で承認された最初のマラリアワクチンの1つであるRTS,S(MosquirixTM)の第3相試験に参加している5歳未満のタンザニアの小児55例とモザンビークの小児116例の血液検体を調べた。その結果、32ヵ月の試験中に小児の免疫細胞の組成が発達したことが明らかになった。一部の例では、以前の研究で採取したオランダの小児の検体よりも速やかに成熟した。さらに、モザンビークの小児はタンザニアの小児に比べてマラリアワクチンに強力な抗体反応を示した。このことは、大陸内での地理的位置も免疫のダイナミクスに影響を与えることを示している。1つの重要な知見は、タンザニアとモザンビークの貧血の小児がワクチンに対して弱い免疫反応を示し、B細胞頻度が低かったことであった。Hillらは研究室での追跡調査により、これらの所見と利用可能な鉄の欠損が関連していることを示した。Hillらは、この結果によって貧血の小児と鉄が欠乏した成人でワクチン接種の結果が不良であることを説明できるだろうと述べているが、今後の研究で鉄分不足の影響を検討すべきであると付け加えている。

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