News Release 

母親の腸内微生物が新生児の代謝に影響を与えることがマウスモデルで示唆された

American Association for the Advancement of Science

マウスモデルを用いて、妊娠中に新生児の微生物叢のエネルギーホメオスタシスを微調整する環境要因を提供することにより、母親の腸内微生物叢が子の代謝を形成する可能性があることが示された。これらの知見は、母親の微生物叢を標的とする(例えば食事の変更を推奨するなど)ことで、子を将来の代謝疾患から守る予防戦略を提供できる可能性を示唆している。バランスの取れた微生物叢は、良好な健康状態と関連しており、微生物叢の異常や変化は、肥満、心疾患および糖尿病などの複数の疾患および障害と関連している。母親の微生物叢が乳児の健康に与える影響は十分立証されているが、胎児の段階で母親の腸内微生物が子の微生物叢にどのように影響するかはあまりわかっていない。Ikuo Kimuraらは、細胞および腸内微生物と器官のシグナル伝達を刺激する微生物叢由来代謝物である短鎖脂肪酸(SCFA)に特に重点を置き、マウスモデルでこの疑問を検討した。その結果、妊娠している母親の腸内微生物によって作られたSCFAが、GPR41およびGPR43(脂肪細胞上のタンパク質受容体)の細胞シグナル伝達を介して子の神経細胞、腸細胞、膵臓細胞の分化を刺激することが明らかになった。この発達過程は子がバランスの取れたエネルギーレベルを維持するうえで有用であり、微生物を完全に欠損した母親の子は肥満や耐糖能障害などのメタボリックシンドロームに非常にかかりやすかった。Kimuraらは1つの特定のSCFA(プロピオン酸)は、子の代謝疾患発症予防において重要な役割を果たしたことを明らかにした。したがって、プロピオンの補給が、可能性のある治療経路となるかもしれないが、Kimuraらの研究についてさらに詳細を述べた関連したPerspectiveでJane Fergusonは、妊娠中のこの方法の安全性と有効性はまだ決定されていないと述べている。

###

Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.