News Release 

静かなる殺人者を追跡する:不整脈原性心筋症の新たなバイオマーカーが明らかに

American Association for the Advancement of Science

研究者らは、不整脈原性心筋症(AC)の患者から得た心筋組織と血漿を用いた研究により、ACの進行を追跡する助けとなり得る代謝マーカーを同定した。この心筋症は、遺伝性の心疾患で、何の前触れもなく突然死をもたらし得る。ACの家族歴を有する患者であっても、この心筋症の最初の症状として認められるのが心臓突然死であることが多い。現時点で、ACに特化した臨床評価法は存在せず、患者は最長40歳まで外見上は健康なままの場合もある。今回Jiang-Ping Songらは、AC患者は心筋に遺伝性の代謝異常があることを示唆した以前の研究に基づき、AC患者の血漿中に認められる高濃度のケトン体が、AC進行の信頼できる予測因子となり得ることを発見した。著者らがAC患者13例から成るコホートから得た心筋組織を健康ドナー13例と比較したところ、AC患者の心臓ではケトン代謝に関わる酵素の発現が高いことが分かった。また、AC患者の血漿サンプルを健康ボランティア、および他の心肺疾患の診断を受けた患者と比較したところ、AC患者のサンプルではケトン体、特にβ-ヒドロキシ酪酸の濃度が高いことが明らかになった。著者らはACのマウスモデルとAC患者から生成した幹細胞由来の心筋細胞の両方を用いて、ケトン産生の代謝経路がACの特徴であることについて、さらなるエビデンスを得た。最後の検証段階で著者らは、AC患者65例から成るコホート、患者の近親者94例、および健康ボランティア62例の比較を行ったところ、AC患者と一部の近親者においてβ-ヒドロキシ酪酸濃度が高いことが分かった。これらの結果から、ACのリスクが疑われる人において、β-ヒドロキシ酪酸がAC進行の信頼できる予測因子となり得ることが示唆される。

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