News Release 

沿岸域の貧酸素化と酸性化に対する政策が不十分なせいで海洋漁業が危機にさらされている

American Association for the Advancement of Science

沿岸水域の溶存酸素濃度およびpH値に関する現行の規制基準は、貧酸素化や酸性化の科学的知識に対応していないだけでなく、これらが沿岸域の海洋生物に悪影響を与えるという数々の証拠にも対応していない。こうした欠陥を踏まえて、Policy ForumではStephen TomasettiとChristopher Goblerが、新しい知識に対応していて、最終的には世界中の重要な沿岸漁業の保護向上につながるような、新しい沿岸域政策の手法が必要だと主張している。沿岸域の貧酸素化、つまり沿岸水域の生態系における溶存酸素(DO)の減少は、流出した農業用肥料による汚染に起因する場合が多い。窒素やリンといった栄養素が過剰になると、藻類の異常発生が誘発され、その結果、水中のDOが酸性の二酸化炭素分子や水素イオンに変わる。この過程によって、あまり混じり合わない温かな沿岸域の海水が、急速に酸性化し、酸素不足になる。最近の研究では、低DOと低pHが両方同時に起これば、片方だけ起こる場合よりも海洋生物に深刻な影響が及ぶことが実証されているが、TomasettiとGoblerは古びた水政策はこの複合的影響に対応していないと論じている。さらに、米国環境保護庁による現行のpH基準は、沿岸域の海洋生物に悪影響を及ぼすことが現在確認されているようなレベルまで容認している。著者らによると、こうした規制基準のせいで多くの沿岸漁業が危機にさらされており、気候変動に起因した海水のpHおよびDOの減少が来世紀に向けて加速すれば、危機はさらに増大する可能性が高いという。

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